こんにちは。かめたろうです。
世の中には何故か参加費無料のモニターツアーがあります。
モニターツアーの仕組みとは?
モニターツアーとは集客強化や各種PRのためにどこかがお金を出して旅行代金を補助する仕組みです。
新規オープンのホテルが無料試泊会をやるなどのパターンもありますが、最も多いのは
『地域おこし』のために国からお金が出ているパターンです。
以前から観光庁を中心に文化庁や各県運輸局、各県庁の予算で行われてきましたが、昨今はコロナで旅行需要が落ち込んでいることもあり、かなり大型の予算を国から地域の自治体に下ろしています。
どの地方にも観光協会や市町村の観光課、商店街や街おこしのためのNPO法人など地域活性化を目指して作られた団体が存在します。
当然そのような団体も独自のPR活動をしているのですが、大掛かりなキャンペーンをするほどのお金がないのが悩みの種。
そんな悩める地域団体から企画を募集し、審査に通った企画に予算を付ける仕組みがあります。
例えばこの『地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出』は、地域団体から企画を募集し、審査で通った団体に上限1,000万円まで資金を補助します。
企画の中には広告宣伝費や人件費などの他に、実際にツアーを作るに当たっての調査費用もあり、その一環として実際に売り出したい観光地などに足を運んでもらうために無料のモニターツアーが設定されます。
モニターツアーに参加する条件は??
もちろんモニターツアーの狙いによっては『家族連れ』とか『女性限定』などの縛りがあるものも存在しますが、ほとんどの場合は参加条件は以下の通りです。
①ワクチン3回接種の証明書または直前の検査での陰性証明書
②当日に取材があったり、写真の撮影があったりすることへの同意
③参加後のアンケートへの協力あるいはSNS発信への協力
ワクチン接種関連はコロナで追加された事柄ですが、②と③については広く世間に認知させるため、あるいは認知させるためにはどうしたらいいかを分析するのが目的のモニターツアーにとっては必須の条件です。
写真を撮られたり、時には新聞やテレビ、ケーブルテレビなどのメディアが取材に入ることもあるので、この点は注意が必要。お忍び男女や仕事をさぼっての参加はお控えください。
最近は〝SNS拡散に協力していただける方〟という条件が付くツアーも多いようです。
モニターツアーはどうやって見つければいいのか
過去2年間、観光庁からの地方創生に関する予算は4月から6月頃に募集が行われ、夏前に結果が出て実際に事業が始まるのは秋口に入ってからでした。
先ほど紹介した2022年の『地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出』は第一次応募が4月に行われ、5月末に採択通知、実際に事業が開始されるのは7月後半。
第二次募集が7月初め、8月末に採択通知、事業開始は9月後半になります。
第一次、第二次募集共に事業の終了報告書は来年の2月末までにしなくてはなりません。
すべての事業でモニターツアーを行うわけではありませんが、ツアー実施時期は早くて8月後半から開始され、事業終了の報告に間に合う1月末頃までの実施になることが予想されます。
予想ではありますが、8月前半あたりから様々な地域でモニターツアーの募集が開始されることが予想されます。
次にどこでモニターツアーを見つけるかですが、見つけれる可能性が高いとすれば旅行会社のホームページまたは各市町村の観光協会のホームページです。
事業主体になるのは圧倒的に観光協会が多いです。観光協会そのものが事業主体になっていなくても事業主体の一部には必ず入っているはずですので、その情報が観光協会のホームページに上がってくる可能性は高いです。
もう一つは旅行会社のホームページ。
観光協会独自では旅行業法の関係で旅行を〝募集〟するとこはほとんどできません。
募集旅行のプロである旅行会社に委託をすることが圧倒的に多く、その場合に旅行会社は必ず募集用のパンフレットを作成しなくてはなりません。
もちろん紙のパンフレットも作るのですが、最近は圧倒的に電子的なパンフレットが多いので(予算も安いので)ホームページ上で公開することがほとんどです。
旅行会社と言っても楽天トラベルやじゃらんネットなどのネット上だけの旅行会社ではモニターツアーはやっていません。(断言してしまいましたが、たぶんないと思います。見たことないから)
リアルに店舗を構えていて、かつある程度の規模がある地元の旅行会社が数多く取り扱っているパターンが多いと思います。
例えば愛知県なら名鉄観光サービス。三重県なら三交旅行など地元の鉄道会社やバス会社が母体となっている旅行会社ならより可能性が高くなります。
今後、見つけ次第ご紹介をしていきたいと思います。
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