名古屋駅にある「居酒屋あさひ」は昭和を感じる串専門店

こんにちは。かめたろうです。
今回は私が社会人になった１年目から通っている「居酒屋あさひ」をご紹介します。

まるで時間が止まったような「ザ・昭和」なお店

「居酒屋あさひ」は名古屋駅の桜通り口から歩いて数分の「名駅3丁目」にあります。
今では新しい居酒屋やレストランがこぞって出店する一大繁華街になりましたが、この店は私が社会人１年目に先輩に連れてきてもらって以来20数年、まったく同じスタイルで存在しています。
暖簾をくぐって店内に入るとカウンターとテーブル席が３つ。20名も入れば超満員。ソーシャルディズタンスなるものは存在しません。
メニューは串が数種類と枝豆と白菜漬けのみ。夏場は冷ややっこ、冬場は湯豆腐を出しています。
10年食らう前まで、韓国の方が働いていて白菜漬けがキムチになっていた時期がありました。
辛さ控えめの浅漬けでおいしかったのですが、今はありません。
串の注文はすべて３本単位で１本100円の値段設定です。

看板メニューは「串カツ」と「どて」

このお店の看板メニューは何といっても串カツです。
齢何歳なのか不明なママさんがどっかりとフライヤーの前に座ってあげるカリカリの串カツはまさに串カツ屋のお手本のような品です。
基本的にはテーブルに置いてあるステンレスのバットに入ったソース（二度付け禁止）につけて食べるのですが、「味噌で」というと、どての味噌タレをかけて出してくれます。
味噌にするかどうかは店員さんは聞いてくれませんので、自分から言わないとやってくれないアレンジです。
もう一つの名物は「どて」。ホルモンとこんにゃくなどを煮込んだ「煮込み」ではなくホルモンに串を打った「どて串」です。
大きなお鍋に針山のように串が刺さっており、目の前のカウンターに座るとかなりインパクトのある光景です。

このほかにも定番の「ねぎま」「やきとり」「とりかわ」などがありますが、個人的に好きなのが「いか団子」。あっさりとしていてソースにも味噌にも合うので、おつまみにぴったりです。
飲み物はビンビール、生ビール、日本酒に焼酎が芋麦とありますが、夏場によく飲むのが『ハイリキ』です。懐かしの340ｍｌビンに入ったアサヒのレモンチューハイでアルコール度数高めで飲みすぎると漏れなく翌日に差し障るのですが、脂っこい串カツをレモンチューハイで流し込むのは格別です。

実は２階に広間もある。宴会もできる串カツ屋

予約をすれば入れてくれるのですが、実は『あさひ』には２階に数部屋お座敷があります。
１階のお店が混んでいると、たまに飛び込みで行っても上げてくれることがあります。
昔は串カツ屋ではなく旅館を営んでいたようで、宿泊者の客室として使っていたお部屋とのこと。
階段は急角度、トイレはタイル張りの和式と昭和レトロ満載で床もギシギシ音が鳴りますが、なかなか風情があります。
２階に上がってしまうと注文をこまめにすることができません。基本ファーストオーダーで全部注文してしまったほうがいいです。それでも足りなくなると１階まで下りてママさんに直接注文になります。ビンビールなどお酒類は基本的に自分で運ぶことになります。
以前、後輩の女の子を連れて行ったら「おばあちゃんの家に来たみたい！」と喜んでいました。
機会があれば予約して上がってみてもいいかなと思います。

常連になるとお中元・お歳暮のサービスも

以前は大体月に3～4回のペースで通っていました。決して多いほうではないと思いますが、長年通っていると顔を覚えてくれます。いまはやっているかどうかわかりませんが、以前はお盆前や年末に飲みに行くと、帰りがけに『お中元』や『お歳暮』と書かれた熨斗紙を巻いた焼酎のボトルをお土産にいただけました。
どうも全員にというわけではなく、ママさんが常連と認識している人だけに渡しているようです。
（もしかして全員だったらすみません）
常連さんっぽい扱いを受けたことが人生においてなかったので、とてもうれしかったのを覚えています。
ちなみに１回の支払いは不思議なことに毎回ひとり3，000円になっている気がします。
このへんのアバウトさも魅力なので、ぜひ一度行ってみてください。