今回は金沢を中心に加賀百万石の伝統と文化・そして温泉も楽しむプラン。
旅行会社勤続20年の企画担当が友達にすすめるならこんな旅行です。
金沢での最初の食事は伝統の「加賀料理」と兼六園散策
今回は金沢に電車で昼頃に到着の設定でスタートします。まずは地元の食文化を抑えたいので「加賀料理」を味わいます。石川県金沢地方の郷土料理で、治部煮・蕪寿し・鯛の唐蒸など。九谷焼など豪華な器で見た目も楽しめるお食事のスタイルです。
市内各所の和食店で楽しめますが、今回は観光の時間短縮のために金沢に目玉観光地・兼六園に隣接するお店をおすすめします。
ある程度内容として完成されている料理なので、お店ごとにもちろん味は違いますが、コース的には大差ありません。(のり弁当の内容がどこで買ってもあまり違わないようなイメージです)
観光地とは言っても老舗の料理屋さんが軒を連ねているので味は間違いありません。
また、兼六園隣接の土産物店兼食事処で食事をとるメリットとしては、お店独自の「兼六園案内人」がいること。専属ガイドがお食事後に兼六園を案内してくれるのです。
ご存じ日本三大名園・兼六園は国の特別名勝に指定されている広さは約11.7ヘクタール(東京ドーム2個分)の庭園。見どころも歴史的な背景もたくさんありますが、正直素人が単独で見ても「へーきれいだなー広いなー」程度で終わります。
これが専属ガイドの案内が付くだけで加賀藩の歴史から戦争の時代の苦労話まで、様々解説してもらえます。
少人数の場合は要相談になりますが、人数がある程度いて食事の予約があれば無料で案内してもらえる場合もあります。下記に2件ほど連絡先を記載したので、ぜひ予約時に問い合わせをしてみてください。
寄観亭(不定休)
〒920-0936石川県金沢市兼六町1-21
TEL:076-221-0696
兼六亭(不定休)
〒920-0936 石川県金沢市兼六町1-20
TEL: 076-261-3783
見学は完全予約制 忍者寺『妙立寺』
忍者寺として知られる金沢市の妙立寺。武者隠しのある本堂や数多くの隠し階段、落とし穴など様々な仕掛けが施された加賀藩が幕府との万が一の戦闘に備えて建てた要塞のようなお寺です。
にし茶屋街にの近くの住宅街にあり、平常時なら予約がいっぱいで中々入ることができません。
予約や予約の取り消しには非常に厳しいお寺で、私も人数を減らす連絡を入れたときに何度か怒られた記憶があります。対応もぶっきらぼうなので仕事的には嫌いな観光地ですが、見学内容は非常に素晴らしいです。
約40分ほど、15~20名程度のグループに分かれて係の方が丁寧に解説付きで案内をしてくれます。建物内の考え抜かれた仕掛けは一見の価値ありです。
拝観には必ず電話予約が必要なので時間を計画して予約してください。
妙立寺
〒921-8639 石川県金沢市野町1-2-12
電話 :076-241-0888
拝観料:大人(中学生以上)1,000円、小学生700円、障がい者手帳持参者700円
※未就学児は拝観不可
※小学校低学年の方は年齢を証明する保険証の提示が必要
時間 :平日9:00~16:00(1時間毎の案内)、土日祝日9:00~16:30(30分毎の案内)
※冬期は平日と同様の案内
※入場は予約時間の10分前より
※定休日があるので注意してください。(法要等で変わります)
お泊りは温泉で 金沢直近の温泉地・辰口(たつのくち)温泉
金沢メインの旅なので本当は金沢市内のホテルに泊まり、夕食は寺町の料亭で金沢芸者を上げて野球拳をするのが理想ですが、食事代だけで最低2万円はします。
2万円あれば温泉旅館で夕食・朝食付きで豪華な料理が出るので、こちらがおすすめ。
(でも余裕のある方はぜひ、金沢芸者を!めっちゃ楽しいです)
辰口温泉は金沢市内中心部からだと車で30~40分で移動ができる金沢市の南、小松市にある温泉です。電車での移動でもJR金沢駅から最寄りのJR小松駅まで約37分。運賃も510円で移動可能で、もちろん小松駅から送迎バスが出ています。
温泉地と言っても加賀温泉郷のように多くの旅館があるわけではなく、主に2件しかありません。
新館の『鳳凰』は全室露天風呂付。お騒がせの森元首相が行きつけの旅館としても有名です。本館でもお部屋に問題はありません。とても静かで落ち着いた雰囲気の中規模旅館です。
辰口温泉 たがわ龍泉閣大型温泉旅館の部類です。まつさきに比べるとファミリー向けといったイメージ。大浴場・露天風呂も大きく、金額的にもリーズナブルです。
小松市の名所 こまつの杜で巨大重機を体験
2日目は金沢に戻りますが、せっかくですので小松市の名所も1か所見てから移動したいので、世界的な建機メーカー、コマツが運営する「こまつの杜」に寄って行きます。
世界最大級のダンプ「930E」の展示をはじめ、旧本社社屋を復元した「わくわくコマツ館」や、加賀地方の里山を再現した「げんき里山」などの施設があり、子供だけではなく大人もワクワク。
特に毎週火曜日から土曜日の10時と15時から開催される世界最大級大型ダンプトラック930Eと超大型油圧ショベルPC4000への市場はぜひ体験したいメニューです。
開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日 :毎週日・月曜日・第5土曜日(その他臨時休館あり)
入場料 :無料
もう1件、正確には小松市ではありませんが、近くにあるのが『松井秀喜ベースボールミュージアム』。
国民栄誉賞も受賞した松井秀喜さん生い立ちから業績までを展示しています。野球ファンなら一度は訪れてみたいところです。
2日目お昼は近江町市場で回転ずし 海鮮を堪能
金沢に戻ってきたらそろそろお昼です。やはり北陸と言えば海鮮は外せません。いままでも海の幸は食べてきていますが、最後はやっぱり海鮮丼やお刺身定食など活きのいい魚介をガブリと行きたいです。
海鮮と言えば市場、金沢で市場といえば『近江町市場』です。
狭い小路には約170の店が並び、新鮮な海の幸や地元産の野菜や果物などが豊富に揃っていて、常に賑わいが絶えません。うなぎのかば焼きや貝の浜焼きなども売っていますので、食べ歩きも楽しむことができるところです。
今回はその名もズバリ『近江町市場寿し』。
私が入社して初めて行った時から同じ場所で営業しているので少なくとも20年以上のお店です。システムは普通の回転ずしと同様ですが、出てくる魚はのどぐろや白えびなどの北陸の名産品が沢山あり、やはりそれなりにお値段は張りますが普通のお寿司屋よりはリーズナブルに味わえます。
ただ、観光地の市場とはいえ、近江町市場は全体的にはどのお店も良心的なお値段で出してくれる印象がありますので、あまりハズレはないかなと思います。
近江町市場寿しさんは市場内で3店舗営業しているので、ある程度大人数でも大丈夫ですよ。
『北陸往復きっぷ』と『金沢ふらっとバス』を使って移動もお得!
今回の旅は金沢駅からスタート・ゴールをしています。
金沢には要所の観光地を網羅している『金沢ふらっとバス』があり、1乗車100円で利用できます。また回数券も11枚綴りが1,000円なので、2・3人ならバス回数券と徒歩の併用で十分に移動できます。
また、肝心の金沢までの移動については、名古屋発着なら『北陸往復きっぷ』が最安値。
名古屋から金沢の特急指定券付きで、1人13,200円(通常の往復料金は16,320円)とお得なのでぜひ利用してください。
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